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あっ 間違えた
「漏電火災警報器が鳴り続けているので見てくれませんか」と
電話がかかってきました。
行って、電灯盤の2P1Eの分岐ブレーカーの2線をクランプメーターで挟み込んで順番に見ていきます。
最後まで見たのですが 500mAも流れている分岐回路はありません。
「?????・・・・・・」
もう一度測ってみることにしました。すると1.2Aも流れています。
そうか単位が自動で切り替わるので1.2Aを1.2mAと誤っていたのです。
便利なのも問題です。
アイスストッカーが原因でした。
コンセントを抜いて店長に説明と修理をお願いして帰路に着きました。
帰路の1/3ぐらい帰りかけたとこで、電話がかかってきました。
「また鳴っているのですが」
「えええ・・・・」方向転換をして店舗の方に行こうとすると また電話がかかってきました。
「いわれたコンセントを誤って また入れてしまったのです。
抜いたら鳴らなくなりました」という連絡でした。
誤りは、誰でもあるものです。
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アース線 1
ある会社で「工事をしたので検査しておいてください」と言われました。
今度行く”月度点検” 時でいいのにと思いましたが行くことにしました。
工事内容は、A工場B工場とあり それぞれ経営者が別々でしたが敷地境界線を無くし
A、B工場共 同じ経営者となりました。
それに伴い電力会社よりのB工場への引き込みを廃止することになりました。
行ってみると
設備Bは、A工場で使用したいのでメッセン吊りでA工場の方から動力線と電灯線が行っています。あれ アース線は、と思いながらB工場に入っていくとアース線は
キュービクルBから来ているアース線に接続されていました。
キュービクルAから来ているアース線に接続しなければいけません。
アース線に漏洩した電流は、自身のトランスに戻っていくように接続しなければいけないのです。
その旨 工場長に説明して電気工事会社に手直しをお願いして、いただくことにしました。
後日検査に行った費用もいただきました。
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保工分離
営業にお邪魔したら「電気保安管理をしている人は、電気工事はしないのですか?」
と聞かれました。
電気保安管理は、電気を安全に使っていただくための仕事であり
電気工事をしているわけではありません。
電気工事で利益を得ているわけでもありません。
不要不急の工事を勧めたり不要なグッズを販売しているわけではないのです。
技術力はもちろん倫理観も必要な仕事だと思っています。
保工分離とは、保安の管理と電気工事は一緒にしてはいけません。
という我々の指導指針なのです。
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カラス
月度点検にお邪魔しました。
「異常はありませんか?」とお聞きすると「ありません順調です」
と返事がありました。
構内柱を見るために外に出ると
「びっくりです」
SOGの2次側から出た高圧絶縁電線は、大きく”U”の字を描いてMOFの1次側に入って、
います。
その”U”の字の底の部分に木の枝(葉も何もついていません)が3ヶの”U"の字を通して
三相短絡を起こすように置いてあります。
「ええ」 カラスが置いたの? 見事です。
変な入れ方をして高圧絶縁電線に接触すればカラスも感電します。
本当にビックリです。
我々の仕事の天敵は、「雷とカラス」と言われています。
まさにそのような出来事でした。
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停電
出先の社長から昼前に宅電に電話がありました。
「工場が停電しているという電話があったので見に行ってもらえませんか」
「行きますので」と言うと社長が
「今どこにいるのですか?」「家です宅電にかかっていますよ」
「ああそうか」と言いました。社長も慌てています。
家を出て信号で止まったので工場の担当者に
「私が行くまでキュービクルの扉を開けないで下さい」と連絡を入れました。
「開けません」と返事が返ってきました。
昼休み中に工場に着くと ”あれ電気が着いています”
担当者の方が来て「一度停電して5分ぐらいして復電して再度3分ぐらい停電して、
また今ついています」と言われました。「昼からまた停電したらどうしようかと思って」と心配しています。
配電盤の所に二人で行きました。
私が「誰かがあなたの知らない時にスイッチを切ったのでは」と言うと
そんなことするわけないやろという顔をして、「それはないです」と言われました。
「それじゃ電力会社の停電では」というと ハッ となって 「そうかも」 と言われました。
「構内柱を見て電力会社にも聞いてみます」と言ってそこを出ました。
構内柱のSOGは、投入状態で他に異常もありません。
電力会社に電話すると「変電所の開閉器の所に鳥が来て先のような停電が起こりました」とのことでした。会社の担当者の方にその旨説明して会社を後にしました。
帰り道に我々の仕事は、呼び出されたとき2時間以内に現場に行くことに
なっています。しかし今回のような場合、会社の担当者の方にとっては、2時間は長いです。
会社の担当者の方にSOGの制御ボックスを開けて見てもらって。
1、電源ランプが切れているだけ。
2、電源ランプが切れていてG動作、またはSO動作のターゲットが出ている。
のいずれかがわかれば今日のような問題は、ほぼ解決します。
しかしSOGの制御ボックスが脚立を持ってきて、見ることのできる位置になければなりません。(電力計のすぐ上ぐらい)あまり高いと危険です。
SOGの制御ボックスの位置は、お客さんにとっても大切です。
道路横断をして引っ込みしていると ”え” と思うぐらい高いです。
これらを考えながらSOGの制御ボックスの位置も決めてほしいです。
(必要なら鍵をかけるようにすればいいのです。と同時にお客さんにSOGの引き紐は、引いてもらっては困ります。とお願いしておく必要はあります)